鹿児島市皇徳寺台 H様 シアちゃん 猫 茶トラ 男の子 行年12歳 訪問火葬
共に過ごしたペットに贈る言葉
シアちゃんへ
令和6年10月26日 午後5時34分、シアは突然天国へ旅立ちました。あなたが急に苦しみだして倒れるまで、何が起こったのか一瞬の出来事で信じられず、私たちはまだ悪い夢であってほしいと思っています。
平成24年5月27日に、共研公園の譲渡会でお父さんと杏ちゃんと出会い、うちにやってきました。オレンジの縦縞で目がくりくりしたかわいい男の子でした。当時、私たちの大好きなシア・ジュンスのCDが届いたばかりで、オレンジに染めたジュンスの髪色とシアの毛色が似ていたので、シアと名付けました。じいちゃんはそのいきさつを知らないので、幸せのシアと思い、幸ちゃんと粋な当て字をしてくれました。それから今日まで、その素敵な名前通り、シアは私たち家族に大きな幸せをいつも届けてくれました。
平成24年はお母さんが、柳川で手術をし、4ヵ月も家を留守にしました。類くんが大学に入学して2人になった我が家をシアは明るくしてくれました。後から来たミニョンと一緒に時にはやんちゃをして楽しませてくれました。特に高校2年生になった杏ちゃんにとって、母親不在がどんなに不安だったか、その心の隙間をシアは片時も離れず支えてくれました。杏ちゃんとシアの絆はこの時期から育まれたものだと思います。一緒に遊んで、一緒にご飯を食べて、一緒に寝て、姉弟のように過ごし、その様子を病院まで写真や動画で送ってくれましたね。どんなに闘病中の母を癒し、励ましてくれたことでしょうか。
母が退院すると、リハビリ中の母に寄り添い、高校3年生になった杏ちゃんの受験勉強にずっと付き添っていました。家族の誰よりも近くで杏ちゃんを応援してくれたのはシアです。類くんも帰省するたびにシアといっぱい遊んでくれて、シアもお兄ちゃんが大好きでした。
杏ちゃんが大学に入ると、2人になった我が家の太陽であり続けました。杏ちゃんや類くんに会いに行くときに準備するスーツケースの中によく入っていましたね。杏ちゃんが鹿児島に帰ってきたとき、シアはとても喜んでいました。また杏ちゃんのベッドにもぐりこんで寝ていましたね。杏ちゃんが結婚しても、よく遊びに来てくれて、龍ちゃんとも仲良くなりました。杏ちゃんの結婚式には言ちゃんも来てくれたので、言ちゃんとも会いましたね。
すずちゃんが生まれたときには、不思議そうにソファの上のすずちゃんに近づいて匂いを嗅いでいました。杏ちゃんと同じ匂いだったのかもしれません。
シアは大きな猫でした。成長期には8キロを超えて、みんなをびっくりさせました。大きな体なのだけどとってもシャイで、怖がりでした。運動神経はすごくいいわけではなかったけれど、スーパーのレジ袋を投げたら取ってくるという、うちの他の猫はだれもできない芸を身に着けていました。大きな体をゆさゆさ揺らしながら、レジ袋をくわえて走ってくる姿がかわいく、何度も何度もやらせちゃったね。シアも楽しそうだった。
シアは大人しくて、満点なよい子だったけど、動物病院が苦手でした。獣医さんには虎のように威嚇して吠えて、獣医さんもたじたじでしたね。連れて行った私たちはシアの豹変ぶりに驚くやら、病院の方々に謝るやらしてました。
うちに8匹も猫が増えたのは、シアがすごくいい子だったからです。シアは面倒見がよくて新入り猫にも親切で、すぐ舐めてくれてグルーミングしてくれました。やんちゃだったり我がままだったりした弟妹猫たちにいつも優しく接してくれて、自分から怒って手を出すことはありませんでしたね。私たち人間が、ちび猫たちにいつもシアの優しさに甘えてるでしょ。いい加減にしなさいよと注意することも多かったね。
でも、シアの優しさに甘えていたのは猫だけではありません。私たち人間もシアにどっぷり甘えていました。シアは不思議な能力があり、私たちが具合が悪いとすぐに横に来てくれました。お腹が痛いときはお腹の付近で体を丸め温めてくれ、足が痛いときは足のあたりを温めてくれました。疲れた顔で帰ってくるとすぐに隣に来て、心配そうに見つめて寄り添ってくれました。それがかわいくて、仮病を使ったこともありましたが、すぐに気づかれどこかに行ってしまいましたね。ごめんね。シア。だましたりして。
昨日の夜から、シアの音が聞こえません。階段を人間みたいにドンドンいって降りる音。朝、ご飯だよって起こしに来る声、トントンする手。おやつちょうだいって、台所に立つ足に後ろから手をかける音。テラスで昼寝するときのいびき。ドアの取っ手を器用に開ける音。水まきをすると、テラスをウロチョロする音。鳥がさえずるとケケケと出す声。撫でるとグーグー大きく鳴く音。おやつのチュールをぴちゃぴちゃ舐める音。もっとちょうだいよってせがむ声。猫部屋で猫タワーに豪快に昇る音。お父さんが毎日きれいにしてくれる水をぺちゃぺちゃ飲む音。ソファにトンと上がってごろんとする音。宅急便が来ると急いで隠れてしまう音。トイレの水を流すと同時に手洗い場に上がって水をチョロチョロ飲む音。お風呂に入っていると近づいてくーんと鳴く声。ベッドにポンと上がって丸まる音。玄関のおやつを撒くと、白猫たちに遠慮しながらすーっとやってきて、カリカリッと食べる音。まだまだいっぱいあって書ききれないけど、シアの音は当たり前で、空気のようで、永遠に続く音だと思っていました。こんなに突然に終わりが来るなんて想像もしませんでした。シアの音のない世界に慣れることは、難しいけど、少しずつ慣れていくしかないね。
シア、うちに来てくれて本当にありがとう。シアがいなければ、猫がこんなに素晴らしい生き物だと知らずに一生を終えていたと思います。うちの家族になって、うちの家族を支えてくれてありがとう。みんな。みんなシアに感謝です。フアフアの毛並みで、琥珀色のお目目で、抱っこすると温かくて、いつもお日様の匂いがしたね。シアは太陽で天使でした。いつも気遣ってくれて本当にありがとう。私たちも頑張ります。シアとの思い出は消えないからね。ゆっくり休んでください。そして、また猫に生まれ変わったら、私たちのところに来てほしい。ぜったい。ぜったいだよ。
シア、ありがとう。心からお礼を言います。最後の最後まで私たちのことを考えてくれて本当に本当にありがとうございました。
令和6年10月27日
Dear シアちゃん♡
ずっとずっと我が家の天使だよ
来てくれてありがとう
みんな、シアちゃんのこと愛してるよ
ご飯いっぱい食べてね!!
弊社スタッフの応対はいかがでしたか?
大変良かったです。ありがとうございました。
シアちゃんのご冥福を心よりお祈り申し上げます